キス釣りの竿(中級)

最近の釣り竿の傾向を見ていると、
魚種に特化した専用竿というものがたくさん出ています。


竿選びをするときに魚種名がついていると
選びやすいということもあるようです。


竿は調子で区分されることが多く
先調子(9:1、8:2)、普通調子(7:3、6:4)、
胴調子(5:5、4:6)の3つが昔ながらの調子です。


それぞれ、特性があり、小さなあたりを取り、
あわせを入れるのが先調子。


あわせを入れず、魚の食い込みを待って向こう合わせで
釣り上げる胴調子。


その中間で、合わせも出来、向こう合わせも待てる普通調子。


キス釣りの場合、合わせを入れて数を釣っていくなら先調子、
食い込みも待てる普通調子を選ぶこととなるでしょう。


繊細なあたりを取るために、竿のトップの素材がメタル、カーボン、
グラス、ソリッドなどメーカーが技術力を見せ付けるもので、
差別化を図り、価格も差が出ています。


穂先が最も鋭敏なのはスーパーメタルトップといわれ、
その最高峰がダイワの極鋭キス。


数あるダイワのロッドシリーズの中でも、
その感度のよさとバランスはこの極鋭シリーズは人気が高いです。


ダイワ(Daiwa) ロッド 極鋭 キス MH-160





キス釣りに出かける回数が多く、余裕のある方はこの竿の軽さ、感度のよさ、180cmという操作性の良い長さは一度手にしたら離せないです。


ただ、他の釣り物に転用しようとした場合、錘加重の幅、合わせ重視の調子は、転用先が少ないかもしれません。


いい竿が欲しいけど、専用となると少し躊躇するというのであれば、同じ極鋭シリーズのゲームの7:3調子をお勧めします。

ダイワ(Daiwa) ロッド 極鋭 ゲーム 73 M-175





錘加重の幅が広がり、もう少し深い場所や潮の流れが速い釣り場でも対応が可能です。ただ、ゲーム性を高めるために、竿の長さが最近は短くなっています。バランスという点では2m40から2m70くらいが良いと思うのですが。。。


極鋭シリーズというと先調子から、普通調子、胴調子へとギアチェンジするように竿の調子を変えていくということで売り出され、現在が3回目のモデルチェンジなったと思います。

今シリーズではスーパーメタルトップというバツグンの感度を誇るトップを採用したことでその人気を誇っていますが、そのメインであるはずの極鋭ギアの適用錘範囲が最初のシリーズから変わってしまって少し重めの荷重となっているのが私としては残念です。


ダイワ(Daiwa) ロッド 極鋭 GEAR M-240





そのため、私は、旧モデルから極鋭ギアをバージョンアップさせず、極鋭ライトヒラメを購入しました。

ダイワ(Daiwa) 極鋭 ライトヒラメ MH-235 912334





この竿は、ヒラメ専用竿として売り出されていますが、7:3の普通調子と、SMT(スーパーメタルトップ)の感度のよさ、2m35cmという今まで慣れている竿の長さ(2.4mから2.7m)、そして錘加重の幅(20号から80号)という適当さが私の思いにぴったりでした。


これなら、キス釣りももちろん、青物、ヒラメ、太刀魚などいろいろと楽しめると考えたのです。


このように専用竿に固執するのでなく、自分の考えで竿を選ぶことも一つの方法です。
道具ばかり増やすのでなく、良いものを選んで長く楽しみたいものですね。