船のキス釣り餌の選び方、誘い方

船のキス釣り餌といえば、
石ゴカイか青イソメ。

その特徴とつけ方はご紹介したとおりですが、
どっちがいいかとなると難しいところです。

海の状態、キスの活性であたり餌が変わってしまうことも
度々起こることですから、一概にどっちが良いとは言いがたいです。

誘い方、その頻度でも釣果は変わります。

先日実釣をしてきましたが、
この日は底潮が動かず、しかも水温が少し低く
キスの活性が悪かったようです。

キス釣りの経験値としては同じくらいの釣り人4人で
トライしてみました。

私ともう一人は、青イソメのみ、
他の2人は石ゴカイのみで釣りました。

2人ずつで餌を分けましたが、
一人がどちらかというと頻繁に誘いをかける、
もう一人は、誘いは少なめであたりを待つタイプです。

私は、誘いを頻繁にかける方です。

4,5回 錘を上下に30cm~50cm動かし、
その後 底からゆっくりと仕掛けの長さくらい、
竿を持ち上げ、あたりを待つというスタイル。

もう一人は、仕掛けが底になじんだら、
竿を1mほど持ち上げ、再び仕掛けを潮に
なじませ、2,30秒静かにあたりを待つというスタイル。

石ゴカイも同じような2人です。


3時間ほどの釣りでしたが、結果は
石ゴカイ組が、どちらも30尾程度。

石ゴカイ組のゆっくりタイプは良型がそろい、
誘いタイプは、少し型が小さめでした。


青イソメ組は、
どちらも20尾に届かずでした。

型はあまり違いがなく、
誘いタイプはダブルもありましたし、
1尾が2つの餌を両方食べているというケースが5回くらい。


私は、石ゴカイのゆっくりタイプの人と並んで竿を出していましたが、
あたりの頻度がはっきりと違いました。


誘いの回数が極端に違っていても、
石ゴカイが動くことが誘いになり、
キスが捕食に動いたと考えられます。


私は底をたたく誘いを多発していたため
活性の低いキスに警戒させたのかもしれません。


実際、石ゴカイの誘いタイプの人に聞いてみると、
最初はあたりが出なかったので、
途中から錘で底をたたかないようにしてみたら、
あたりが出だしたということでした。


石ゴカイの2人の差は、数のトータルはほぼ互角でしたが、
誘いタイプの人が当たりパターンを見つけてからの数の伸びは
すごいものがありました。


比較的小型のキスが、我先にと餌を捕食したと考えられます。
逆にゆっくりタイプでは、餌の目立ち方は大きくないので貪欲に
動き回っている小型・中型に先を越されることなく
大型が食いついてきたとも考えられます。


残念ながら青イソメグループでは、そうした差が出ませんでした。
これは、私が同じパターンで誘い続けたからですね。


次回、同じようなことがあれば、
底をたたかないような誘いをしてみることにします。